みつろう「周期って、何だと思う?」 コクトウ「一年とか、一か月とか?リズムみたいなやつ?」 みつろう「繰り返し同じ状態になることを周期と言う。 太陽が昇って、沈む。 原始人はカレンダーとか無いから、 「あれ?マブシイ丸いやつが無くなった。 もう彼に会えないのかな~」と思って、寝た。 すると朝になり、また太陽が昇る。 「お!また、あのマブシイ丸いのが空に来た!」 と思ったら、 「ちぇ!また、居なくなった。」で眠る。 10回くらい繰り返したら、 「あ。おんなじ状態が繰り返されてるのか!」って気づく。 だから、1日とは「日が上がって沈むまでのこと」。 これが1日の定義だ。 もしも誰かに「1日って何?」って聞かれて、「24時間のこと」って答えたなら間違いだ。 1日という定義が出来た後に、それを24等分したのが時間なんだから、 「1日とは24時間のこと」という答えは間違ってる。 【1日とは日が上がって沈むまでのこと】 この「1日」という周期を発見したのは、 原始人のウホホイさんだと言われている。 1周期が分かった彼には、 次に同じ状態になる位置が分かる。 あの位置に太陽が来たら、明るくなり始める。 あの位置に太陽が来たら、一番暑くなる。 あの位置に太陽が来たら、もうすぐ暗くなる。 「周期」が分かったから、彼は同じ状態に成る位置が分かり、 「もうすぐ、カラスが鳴くよ」と予言できるようになった。 すると、「周期」がまだ分からない人たちは、 「やっべー!アイツ、ノストラっぽくね?」と言って、 彼を崇め始める。 コヨミ(周期)を見抜いた者が、どんな文明でも族長になる。 1つの周期(1日)の中には、 【異なる性質】がいくつもあり、 それが何度も繰り返されているだけだって事に気づけば、 次の周期の、【その性質の時】の最適な過ごし方が分かるから。」 コクトウ「一日が一周期なら、次の周期ってのは「翌日」のことだね? 「翌日」の同じ頃に「同じ状態」が繰り返されるから、 【性質D】のメチャ暑くなる時間に、 「そろそろ木陰で休んだ方が良いよ」って見抜けるんだ!」 みつろう「そう。原始人、みんなビックリ! なんであいつは、分かるんだ?って。 マジで暑くなったぞ?って。 すると、ウホホイ族長の嫁が、また違う周期に気づいた。 夜空にある、あの白くてまあるいモノって、 同じ状態を繰り返してね?って。 なんか「欠けたり」「暗くなったり」「丸くなったり」。 これ、ぜったい同じ状態が繰り返されてるよね?って。 こうして、「ひと月」という別の周期が発見された。 ひと月の定義は、 【月が真ん丸になって、また真ん丸に戻るまで】だ。 これも、さっきと同じで、 「ひと月って何?」って聞かれて、「29.5日です」って答えたら間違いだ。 「日」の周期と「月」の周期はそもそも定義上では無関係だから。 無理やり関連性を調べるために割り算すれば、29.5日/月という数字が出るけど、 それは「体重kg」を「身長cm」で割ってるようなモノ。 1日の定義は、日が昇って同じ位置に来るまで 1月の定義は、月が丸くなってまた丸く戻るまで だ。 さぁ、威張ってたウホホホ族長。 嫁の予言の方が、当たるようになっちゃった!! 嫁は、大潮(海面が高くなる)を当てることが出来たから。 「3日後には、海面が高くなるから気をつけて!」って。 カニが砂浜に集まる時期が分かり、漁にも使えたから。 「5日後に、網を設置すれば大漁よ!」って。 種をまく時期が分かり農業にも使えたから。 「すっげー!言われた日にタネをまいたら、豊作だ!」って。 もはや、ほぼマジシャンだった。 「え?なんで分かるんすか?ヒミコさま?」 それは、コヨミ(周期)を見抜いたから。 周期が分かったから、 「同じ状態が繰り返されているだけ」だと、気づいた。 1つの周期(ひと月)の中には、 【異なる性質】がいくつもあり、 それが何度も繰り返されているだけだと分かり、 次の周期の、【その性質の時】の最適な過ごし方が分かった。 地球が太陽を1回転するのも「1周期」だから、 次の周期も、同じ位置の時に、 「同じ状態が繰り返される」ことになる。 「1年って何?」って聞かれたら、 さっきと同じく「366日のこと」って答えちゃダメだよ。 地球が(太陽と相対して)また同じ位置に戻ってくるまでの周期のことだ。」 コクトウ「一年が一周期だから、次の周期ってのは「翌年」のことだよね? 次の「年」の同じ位置にきたら、「同じ状態」になる・・。 冬の位置に来たら、寒くなる。 ってことは、「年」の周期を見抜いた人は、 「あと60日後に、寒くなるであろう!」って予言できたってことだね? 周期を知らない人は、ビックリしただろうね。 でもそれは、予言じゃ無くて、 「同じ状態が繰り返されている」って見抜いただけ・・。 てことは、もっと長い「周期」を見抜いたら、もっと予言できない? 8年後には株が高騰するであろうって。」 みつろう「お前、小学生のくせに株とかに手~出すなよ! 長い周期ねぇ・・・。 宇宙を研究している学者が、 今のところ気づいている一番長い周期(=同じ状態が繰り返される)は、 太陽系の銀河周回かな。 最新の研究だと、約2億年で太陽系は銀河を1周するらしい。 もちろんこれも、 「1日とは24時間の事です」「1月とは29.5日の事です」「1年とは12月の事です」 と、違う単位で測るのはお続きをみる
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