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Channel: さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba
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人間は天気の子

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快晴の那覇を飛んで、降りた関空はどしゃ降り。年間80本くらい飛行機に乗っているが、出発地と到着地の天候が違う時はたいてい、まるで異世界へとやって来た気になる。不思議なのは、この異世界(新世界)を歩き出す主人公の性格も、旧世界とは変わるという点である。 飛ぶ前は、「あの山にも登ろう」「あそこにも行こう」そうだ、来月は「あれも計画しよう」と、色んなことにやる気マンマンで鼻息フンフンで。雲を突き破って「雨の世界」という別ワールドへと着陸すると、さっきまでのやる気が全て消失している。「今日は静かに部屋で仕事しよう」「家族は元気かな」「最近会ってないあの人は何してるかな」飛び立った地に居た「わたし」と、この世界に居る「わたし」は別人になる。何が言いたいのか?晴れには晴れの日の、雨には雨の日の性格があるのだ。サラリーマンの頃、マーケティングの専門家のセミナーに参加し、異業種の担当者にいっぱい出会った。ビール業界のマーケティングは特殊で、雨が降るだけで、売り上げが50%以上落ちる。逆にカンカンに晴れると、売り上げが200%を超えるそうだ。世界的飲料メーカーの人「うちは直結ですよ、直結。天気が購買意欲に。天気は人間の行動に影響を及ぼすんです。うちは数字にすぐ出るから、分かる。人間は天気に左右されてる事が。」世界のみつろう当時28才「すっげー、人間って天気の子なんですね?いや、なんか今の時代であなたたちに「天気の子」って言ってもピンと来ないでしょうが、きっと10年後くらいには、何のことか分かるようになるはずです。みえるみえる、私にはミエール。」消費者は、自分の意思で選んでいるようで、実は「環境」に選ばされている。マーケティングでは、定石とされています。(気象庁HPより)ビールは25℃を超えると売れ始める(相関が出る)アイスは28℃を超えると伸びるホット缶コーヒーは10℃を下回ると伸びる・・・そんな「気象」と「購買行動」の関係性をマーケティングに活かすのがウェザーマーチャンダイジングスーパーやコンビニでは、今じゃどこでもやってます。(当時はやってるとこ少なかった)めちゃくちゃ簡単に言うと。雨が降ったら、ビニール傘を入り口で売ればめっちゃ売れますよね?「当たり前じゃん!」とか思うかもしれませんが、俺が【外の天気】という情報を知らなかったら(ウェザーマーチャンタイジングをしなければ)雨が降ったと同時に入り口にウチワを並べたかもしれません。又は、雨が降ったと同時に入り口に週刊ジャンプを並べ始めたかもしれません。(雨で雑誌が濡れたら、ぐにょぐにょになって最悪よね~。)気温が上がると「和風定食」、下がると「洋風定食」が売れるって凄くね?傘は分かりやすい例えですが、これを気温が3度あがったら「ビール」、5度で「かき氷」を、ジャスコが入り口付近(プッシュコーナー)に並べていたら、気づかないでしょ。でも、あなたは買っちゃうんだよ。なぜなら、あなたは天気の子だから。「傘を買おう!」と消費者は自分で意志を発揮したのではなく、雨が降ったから、「傘の購入」が起こったわけです。ここが、ポイントです。人間どもは、「いま、私は、自分の意思で傘を買ったぴょん。」とか思ってますが、そもそもカンカン照りだったら、その消費行動は起こらなかった訳です。『今日は、なんだかあの娘に会いたいなぁ~』は、あなたの意思じゃない。天気がそう「させて」いるんです。で、そもそも「天気」ってなんだろう?って考えてみると、太陽からのエネルギーが、地球の電離層でプラスとマイナスに分離し、風が吹き、熱圏で対流が起こり、雨が降り、気温が下がり・・・、と一連の流れを「天気」と言うわけです。ということは、「晴れた」⇒から⇒「ビール飲んだ」も天気な訳です。あなたは、天気なんです。「海水温が上昇した」⇒続きをみる

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