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Channel: さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba
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100mの自由が許された国で

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後ろの車が接近して来て、たぶん車内で「っち!」とか言って、バックミラーで観ると左の車線に移って、ブーンと追い越して、わたくしの前に入る。さらに前の車も追い越すために、また左に移って、右に戻ってブーン。目で見える範囲だけでも4~5回はジグザグしながらどこかへ消えて行った車。あぁ、やっぱり。今回もいつも通りか。君も、社会の枠組みは越えられなかったんだね。5分後に、だいぶ先のほうの信号で止まると、結局はその車が左に居る。あんなに飛ばしてたのに。あんなにジグザグで努力してたのに。今や、なんなら俺より1台分後ろになってる。世界には、「システム」があるからさ。道路なら、「系統制御~信号連動システム~」が。前の信号が赤に変わりそうだ、えーい!!!と、飛ばして突き抜ける。「ざまーみろ!先に行けたぞ!」ってその信号はクリアしても、実はそれと同時に1つ先の信号も赤になってるから、そこで止まるんだ。僕らの自由って、100m分くらいなのかもしれない。現代人は、踊らされている。なんだか自由に生きることが許されているように「感じて」いるんだけど、実は「絶対に越えられない」システムの中でただ踊らされているだけ。1つの信号を無視したくらいで、「俺は社会の型にはハマってない!」だなんて。または、時速500km出して、次の次の次の信号までも無視できたとしても、そもそも「道路」という枠組みの上をずっと走ってる訳だし。2022年。「自由主義連合」と「独裁国家」の戦争なんだってさ。もちろん「独裁国家」の方が嫌だけど、自由主義連合の中の国に居るから、自由だとは錯覚しない方が良い。少なくとも、僕を抜かして行った若者は「やったぜ!」という顔をしてくれていて、観ていてうれしかったし、「もっと行け!」「君ならやれるさ!」とか思ったんだけど、やはり5分後にはいつも通り会うんだ。おなじ「社会の枠組み」の中でね。まぁ、でも。やっぱ良い社会かな。こっちの方が。何度も何度も、みんなと会えるんだから。誰も「抜け駆け」なんて出来続きをみる

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