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休日に、とある高級マッサージ店を訪れた、おっさん。
みつろう
「いやぁ~、今日は疲れが3年分たまってる気がするので、
セラピスト
「分かりました。本日は、
ちから加減は、いかがですか?」
みつろう
「すごい良い気持ちです。強くなく、弱くなく、ほどよい感じ。
しかも、このBGMの音楽が、本当にリラックスできますね。」
セラピスト
「えぇ、音にはこだわってます。
当サロンでは、木の温もりの音が出る高級スピーカーで、
リラックス出来るモーツァルトを流してますので…。」
みつろう
「あと、部屋の明るさもちょうど良いです。薄暗くて。
前に行ったマッサージ屋Aでは、なぜか蛍光灯でギンギンに照らさ
目をつむっても、全然リラックスできなかったんですよー。
ステージを降りても、スポットライトで照らされるなんて、
どこに行っても有名人は大変だな~、なんてあきらめてたんです。
セラピスト
「え、えぇ、明るさにはとてもこだわっているんです。
人間の脳が一番リラックス出来る明るさを、
みつろう
「お!白熱電球?やっぱり、わかってますね~。
LEDでも蛍光灯でも細胞的にはNGなんですよね~。
我が家も電球(白熱灯)にしてるので、ほんと落ち着くわ~。
あ、ちなみに、マッサージオイルは使わないでくださいね。
ぼく、せっけんなし生活してるので、オイルはちょっと・・・。」
セラピスト
「オイルにもこだわってるから、大丈夫です。
100%オーガニックの、植物性のオイルですから。
みつろう
「すっげー!!そこまでこだわってるの?これはめったにないよ!
・・・てことは、部屋に漂うこの良い香りも、
セラピスト
「当然です、そこにもこだわりがありますから。
人工香料は、トイレの芳香剤にも使っておりません。
このサロンの中は全て、天然アロマの香りです。」
みつろう
「すごいよ、その全てへのこだわり!
ちなみに、マスクしてるけど、風邪ひいてんの?」
セラピスト
「これは、お客さまのお顔に、
風邪じゃ無いので、ご安心ください。」
みつろう
「うわー、もう、感動の領域だね、
前に別のサロンBで、明るさOK、
頭皮マッサージの施術中に、ずーっとおっさんの鼻息が顔に当たっ
マジ嫌だったんだよねー。
指圧で押すたびに、フーン!という風が顔にかかってさ。
想像してよ?押すたび、フーン!フーン!フーン!だよ?
高いお金払って、我慢大会に参加している気分だったよ~。」
セラピスト
「当サロンでは、お客さまの目線に立って、考えられる事の全てを
完全にリラックスしてもらえるように努めています。
どうぞ、日常から解放されて、心もほぐしておくつろぎください。
みつろう
「(ココロの声)
すげーな。ちょっと大げさに褒めてはみたものの、
本当に、何一つ、嫌な点が無い!!
しかも、今こうやって、みつろうが黙ると、
前のあのCサロンなんて、黙ってるのに、
「お客さま、本当におちから加減、これで大丈夫ですか?」って、
3度も確認してくるって、どういうこっちゃねん!
話し相手が居なくならないように、寝かせない作戦としか思えんば
それに比べて、このカンペキサロン。客が黙ったら、
うん、このサロンは本当に、全てがカンペキだ!!!
はぁ~、遠慮なく、このまま眠っちゃお~っと。
「眠って良いですか?」とすら言わずに、
気を使わないで良いって、最高だな~。
ウトウト・・・・。
(ブーン)
ん?
なんだ、この耳触りな嫌な音は。
(ブーン)
おいおいおい、蚊が居るのか??今、2月だぜ?
どんだけ沖縄なんだよ!
(ブーン、ブブブーン)
っちょっと、ぜんっぜんリラックスできないんですけど!!!
なんでセラピストは気づかないんだ?
あぁ、木製の高級スピーカーが、セラピストの耳の位置!!
モーツァルトに音をかき消されて、蚊の羽音が聞こえないのか!!
(ブーン、ブブブーン、ブーン)
うーん、無理っ。ガクっ。」
こうして、セラピストが優雅にモーツァルトの音を聞いてる間、
お客さま(30代前半・男性)は蚊の羽音を聞き続けると言う、
地獄の我慢大会が続いた、とある2月の休日の午後。
このサロンは、本当に全てにこだわり抜いていた。
みつろうがビックリするくらい、細部まで丁寧に、
白熱電球の位置も、
鼻息が掛からないように、マスクをしていたり、
お客さまがリラックス出来るように、
ところが、そこに入りこんで来た、一匹の蚊。
どこまで完璧に準備をして整えても、
人間とは蚊の一匹の侵入も防げない存在なのだ。
このサロンを批判したくて書いているのでは無い。
多分、全国的にも、ここまでこだわりをもったサロンは、
だからこそ、思えた。
こだわって、こだわって、
やはり、人間では手が回らない事が起こるんだな~、と。
そこに、人間は、祈る機会を得られます。
たぶん、あのサロンのオーナーだったら、気づけたと思う。
どこにも手抜きをせず、徹底的に、
閉店後に、蚊の存在を見たトキに気付けただろう。
「わたし」の限界と、「わたし」を超えた存在への感謝(祈り)
明日2月28日は、二月のミソカモウデの日(⇒)です。
「不測の事態を防ぐこと」を目的とした祈りでは無く、
あまりにも小さな「わたし」という存在の認識と、
その先に機会を与えられた、「祈れる」幸せを想い、
大きな存在に、お近くの神社で感謝してみて下さい。
↓「わたし」を超えた存在に感謝の祈りをささげたのなら、
そのトキひとは、「わたし」より強くなれます。
これ、当然のロジックだよね。
一匹の蚊が侵入した、超高級こだわりエステサロン。
考えつく全てにこだわり抜いて創り上げたサロンの中で見つけてし
オーナーは、「わたし」の限界と、
「わたし」が全てを為せるという想いは、間違っています。
尽くして尽くして、手を尽くしきっても、
「わたし」に出来ることには、限界があるんです。
そしてそれは、「わたし」を超えた存在に祈りたくなる、
絶好の機会を、「わたし」に与えてくれます。
幸いなことに、蚊の羽音を上回る疲れのお陰で、
良い眠りと良い気付きを、どうもありがとう。
↓今日は下の二つのボタンを押す際、
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