

あまり知られていませんが、沖縄には、宗教があります。
130万人の県民のほとんどが入っています。
崇拝する相手は、ご先祖様です。
今日から、3日間、旧暦のお盆が始まります。
先祖への想いというのはどこの県でも同じでしょうが、
ここ沖縄には、文化として、先祖崇拝が色濃く残っています。
上の写真は、道ジュネーと言って、旧盆前に先祖を迎えるエイサーの演舞です。
夕暮れから夜中にかけて、各部落の青年会が、エイサーを舞いながら町内の道路を練り歩きます。
エイサーを舞っている、この青年たちは、ほとんどが、学校では「ヤンキー」と呼ばれている人たち。
きっと、ここには書けないような悪いことも沢山しているでしょう。
でも、そんな彼らが、毎夏、命を燃やすのが、エイサーです。
ハッイーヤー!スリサーサー!と叫ぶ掛け声は、鬼迫に満ち、
演舞中のその瞳は、見るもの全てを射抜くほどの力強さを秘めています。
その鳴り響く太鼓の重低音は、鼓膜ではなく、全身に振動波を伝えます。
僕は、死んだことがまだありませんが、
死ぬなら、沖縄で死にたいと、これを見たら心から思えます。
毎夏、毎夏、こんなに熱心に迎えてくれる子孫たちが居るなら、
三途の川もバタフライで乗り越えられそうです。
沖縄の、先祖崇拝。
「宗教」と書いた通り、入るのは自由です。
自由なはずですが、ほぼ全ての県民が入っています。
あの世が有るかは知りませんが、この想いはきっと、死者に届いていることでしょう。
↓県外での生活が長かったので、初めて『道ジュネー』を見た時はすでにおっさんでしたが、
間近で見た道ジュネーに、胸が熱くなり涙がこぼれました。
ヤンキーたちの鬼迫と、「こんな彼らが熱く頑張っている姿」に胸を打たれました。
先祖崇拝には、宗教よりもはっきりとした根拠があります。
なぜなら、おじいちゃんと、おばあちゃんは、くっきりと僕たちと血でつながっていたからです。
もちろん、「どこかの神さま」にも、血は繋がっていると思いますが、
その関係性は、先祖のほうがより強く、より近いはずです。
沖縄で子孫が迎えてくれるなら、僕は三途の川もサーフィンでわたって来れそうです。
新暦、旧暦に関係なく、『お盆』は大切に残したい日本の文化です。
せめて、僕が死んで33年後くらいまでは、残しておいて欲しい文化です。
↓応援クリック、いつもありがとうございます↓
★泣いて、笑って、スッキリ!わらすぴトークショー★
■大阪(8月23日)(⇒会の内容はコチラ、お申込みはコチラ)