公園を歩いてたら、発明家が。 もう、おじいちゃんだけど、手作りのでっかい凧(たこ)を空に飛ばしていた。 すごい大きな凧で、なかなか風に乗らず、木に引っかかったり。 すると、木陰から奥さんが出てきて、 一緒にタコ糸を引っ張ってどうにか木から落とせたものの、 ビニールの部分が破れてしまって。 凧(たこ)をたたみながら、奥さんが。 「上手には、飛ばなかったですね。」 と。 すると、発明家のおじいちゃんが。 「どうも、竹グシと帆の位置関係が悪かったみたいだから、 家に帰って、もう一度やり直そう。」 と。 この温かい夫婦の会話が、メチャクチャ感動的で。 たぶん、おばあちゃんは、 夫のその発明品がどんな仕組みで動くのか、 さらには、その発明品が世界をどのように良くするのかは分からないだろう。 でも、その発明品が世界を良くするという事だけは、 信じているのだ。 いや、世界なんて変えないでも良いと思っているかもしれない。 「世界を変えたい!」とワクワクしているおじいちゃんを、 ただ、愛で支えたいのだ。 夕暮れだったからかな。 なんか、会話が映画のワンシーンみたいで。 凧(たこ)を夫婦でたたむ姿に、なんとも言えない絆を感じた。 何度も言うけど、 おばあちゃんは絶対に「部品の名前」すら知らないはずなのに、 おじいちゃんの凧を飛ばす実験に、ずっと付き合っていた。 失敗しても、ただ温かく見守り、付き合う。 失敗した原因も、部品名も、状況さえも、 まったく分からないはずなのに、 「そうですか、そうですか。」とおじいちゃんの言葉を真剣に聞いている。 「また、飛ばしましょうね。」と。 テスラにエジソン。 Googleと、マイクロソフト。 Appleに、ダイソン。 世界を変えた全ての発明の裏に、 「これが世界をどのように変えるのかは分からないけど、 これがきっと、世界を変えるのね」 と、ただ温かく信じて支えていた人が、 存在したんだろうなぁ。 世界中の、奥方たちへ。 ベンチャー。独立。商売。自営。 あなたの旦那さんのしている仕事が、 世界をどう変えるのか分からないかもしれませんが、 温かく信じてあげるだけで、 世界は変わるかもしれませんよ。 ↓続きをみる
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