上手く行かないとき。 地球観光をしている時。 思い通りにならないとき、 寄り道をしている時。 こんなはずじゃなかったと落ち込む夜、 歩いたこともない道の上で、満天の星が輝いている時。 例えば僕が、なんにも知らないタンザニア共和国とかに連れて行かれたとして。 当然、タンザニアについて何も知らない「自分の知識」では、 どこへ行ったら良いのか分からない。 何が名物なのかも分からない。 有名な観光名所も分からない。 でも、なんとなく、「海を見た方が良いはずだ!」と思い込んだ。 そして僕は海へ行こうとする。 何度も、何度も海を目指すけど、 現地の人たちが邪魔をする。 「山へ行けよ!」 「タンザニアと言えば、絶対に山だから、右へ行け!」と。 左に行きたい僕が、 右に曲がらされた時。 自分のやり方を押し通したいのに、 他人のやり方に支配された時。 「くっそー!上手く行かないな!」と、人は言うのだろう。 でもきっと、タンザニアの事は、 自分よりもタンザニア人(あってる?)の方がシってるのだから、 タンザニアでは僕は上手く行かない方が良いのだ。 次に、僕がディズニーランドへ行ったとして。 1か月前から乗りたかった「マウンテンスライダー」が、 僕の3人前で、売り切れ。 仕方がないと、「スモールワールド」へ行くと、 故障中。 食べたかった「スモークチキン」が長蛇の列で並べない。 どれも、自分の思い通りには行かない。 このケースでは分かりやすく、 「上手く行かない日だな!」と誰もが思うだろう。 分かりますか? さっきの例えばなしの、 「タンザニアでは、上手く行かない方が良い」という事へは深く納得したあなたも、 ディズニーランドでは「上手く行った方が良い!」と思っているという事です。 日々の生活では「(自分の思い通りに)上手く行った方が良い」と、 信じているという事なんです。 でも、実は僕たちはまだこの「人生」のことをよく知らない。 まだ人生の道半ばだから。 タンザニアでは、 「上手く行かない方が」、良い場所を沢山みれた様に。 きっと、この「人生」という旅でも、 実は「上手く行かない」方が、良い景色をいっぱい観れるのだろう。 自分が行きたい場所、 押し通したい意見、 やりたい方法ばかりにこだわって、 「通れなかった道」が沢山残るよりも。 挫折も、失敗も、経験も、涙も、眠れない夜も、不安な朝も。 『神さまとのおしゃべり』で (文庫)神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫)994円Amazon 神さま「みつろう。 上手く行かない夜ほど、人生は上手く行っているんじゃよ。 お前は今、とてもいい道を通っておる。 その人生の全てが、そもそも寄り道なんじゃからな。 もっと、泣け。もっと悩め。そして、もっと苦しめ。 その全てが、地球観光じゃ。」 みつろう「言ってる事が、ほぼSM嬢ですが・・・。 でも。 ありがとう、神さま。 僕だけのやり方を、曲げてくれる人を置いてくれて。 僕が通りたかった道を、塞いでくれる嫌なヤツを置いてくれて。 僕の願いを、スムーズに叶えてくれなくて。 あなたが与えてくれる、その全ての回り道から観る日々の景色を、 僕は信じてますよ。」 神さま「そうか。 じゃあ、明日さっそく、 人生で一番「嫌なこと」を起こしてやろう。」 みつろう「ことわるっ!!」 タンザニアで、上の風景が見れた時。 あなたは「上手く行かなかった」と思うだろうか。 通りたくも無かった道で、 思いもよらず、この風景を見かけた時。 それは、「上手く行ってない」のだろうか。 この道は、まったく持って「自分が通りたかった道」じゃないけど、 嫌な気分になるだろうか?? 僕はタンザニアの事を何も分からない。 だから、僕はタンザニアでは上手く行かない方が良い。 そして、 僕たちは人生の事を何も分からな続きをみる
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