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Channel: さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba
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天皇陛下バンザイと沖縄

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昨日の即位礼正殿の儀での「天皇陛下バンザイ!」を、渡嘉敷のタケおばぁが見てたら何て言ったかなぁ。伊江島のトヨおばぁが見てたら、どう思ったかなぁ。先週、妻のおばあちゃんが亡くなった。おんとしなんと105才!!!テルおばぁの住む「糸満市」は激戦地。テルおばぁも20代の頃に若くして旦那さんを戦争に取られ亡くしている。女手1つ、畑だけで3人の子供たちを立派に育て上げ、亡くなった際には、なんと60人の子供・孫・玄孫(やしゃご)に囲まれ安らかに息を引き取った。旦那さんを戦争に取られても、残った3人から60人に増やした!沖縄では家族が増えることを「繁盛する」と言うが、まさに大繁盛だろう。葬式で司会の人が、「テルおばぁは今ごろ天国で、80年ぶりに旦那さんとお会いになり、再会を楽しまれている事でしょう。」と述べていたが、それを聴いていた僕の母(78)が横で、「なにが、再会よ。戦争さえ無ければ別れる事も無かったのに。ほんとに悔しい!女の人を1人残して、どれほど大変だったか。国にも腹が立つ。」とつぶやいていた。母も女手一つで僕ら4人の姉妹を育て上げた人なので、たぶん感情移入しちゃったのだろう。妻によると、てるオバァは戦争の話しを孫にはしなかったそうだ。自身の境遇を他者のせいにはせず、常に「ありがとうねぇ~」「ありがたいさぁ~」と感謝の姿勢で生き続けた。人にもよると思うし、性格にもよると思う。あの戦争の話しを「したい」か、「したくないか」は。例えば、高校生の頃に友達と遊びに行った渡嘉敷島では。いま手元にこんな写真しか無くてごめんなさい。凄くマジメな高校生でした。メガネっ子でした。好きな言葉は道徳!でした。漁港で夜中にわいわいしているとオバァが近寄って来て、「にいにぃたち、何してる?」と言われ、「あんたたちさぁ~、タバコも酒も飲んで良いけど戦争だけはするなよ」という話しになり、高校生がどうやって戦争をするんじゃい?とか思ったけど、タケおばぁが言いたかったことはただ1つ悪いことなんて1つも無い、戦争以外はこれを伝えたかったようで。タバコも酒も「悪い」には1mmもかすらないほどに、戦争とは悪いモノだと。戦争前に沖縄に日本軍が続々とやって来て、「アメリカぁは、鬼畜米英!」と徹底的に教え込まれ、戦争が勃発。沖縄県民は「米兵に捕まったら恐ろしい目に遭う」と教わり、捕まるくらいなら「玉砕しなさい!」と洗脳されていたので、渡嘉敷島では、手りゅう弾で集団自決が起こってしまう。小さい子供たちは泣いているし、みんな不安そうにしていました。 すると渡嘉敷の村長が「天皇陛下万歳」と三唱し、住民もそれに倣って三唱しました。当時、戦地における天皇陛下万歳は、天皇のために命を捧げることを意味します。「自決」という言葉を使わなくても、村長による自決の命令に等しいのです。死ななければならないことはわかっていましたが、私はまだ16歳になったばかりでしたから、実際にどうしたらいいのかわかりません。それで少し高いところから大人たちの様子を見ていました。そして異常現象が起こりました。渡嘉敷村の阿波連の集落の区長さんが、家族に手をかけた……。区長さんは木の枝をへし折って小さな枝を取り除いて、棍棒のようにして持ちました。何をするのだろうと思ったら、自分の妻子に棒きれを振るいだした。殺しているんです。あぁこれか、と思いました。(⇒とても恐ろしい内容ですが、目をそらさずに全文を読みたい人だけ外部リンクへ。)これは渡嘉敷島だけじゃなく、サイパンでも(バンザイクリフ)本島でも、全世界で起こっている。取材で訪れた伊江島のトヨおばぁも、やはり最後は「戦争」の話しになった。 (2月に取材した伊江島のピラミッドの話し、来年書きますね~。12.23で真の令和が始まってからしか公開できず。)で、こんな話しを書くと「左翼教育の沖縄人め!天皇反対なのか?」と言われる。いやいやいや。何度も「天皇の祈りを支えよう」って記事を書いてるし、どう考えても俺が天皇反対な訳ないじゃん。「白か黒か!」「右か左か!」「良い/悪い」という単純な2極の話しじゃないのだ。「右翼じゃ無いなら、お前は左翼だな!」とか、そんな論調がまさに戦争を起こすんじゃん。事実を書きたいなと。起こっている事を。沖縄という特殊な島に生まれて、多くのおじいおばぁや県民の感情を聴きながら育って来た僕なりの、事実を書きたいなと。とにかく沖縄という島に生まれたからには、「戦争がいかに悲惨なモノか」という事を、おじいおばぁに何度も聞いて育つ。これは戦争の話しを「する老人」も、「したくない老人」も含めて、どちらも「戦争がいかに悲惨なモノか」を伝えたがっている。色んな立場の人が居る。「伝えた方が」戦争が起こらなくなるのか、「伝えない方が」戦争が起こらなくなるのか。「もう、忘れたいさぁ~」と口をつぐむ人も多い。でもどちらも共通して、とにかく戦争を二度と起こしたくないと思っている。これだけは100%全員が思っている。沖縄で「戦争時代」を生きた世代の全員がそう思っている。ただ、その手法が違うだけ。例えば、小学生まで石垣島に住んでいたが、近所のおじいちゃんはあからさまに「昭和天皇」に恨みを抱いていた。そして、そうなるのも仕方ないのだと小学生ながらによく理解できた。感情を入れちゃうと持って行かれちゃうので、出来る限り客観的にそのおじぃの話しを聞いていたけど。地上戦が行われたのは、沖縄だけ。何十万もの命が泡のように続きをみる

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