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Channel: さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba
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更年期ショウガ

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華麗で、出来ない技が増えて来る。あ、加齢で。「あれ?去年までは、このくらい飛べたのに。」もうすぐ43になる。これからは、「出来ていたのに、出来なくなること」が増えて行く。小さいころ、幼年期、青年期は、「出来なかったことが、出来るようになる」この喜びは大きい。マーマーが褒める。「おはしが、持てるようになったね!」「自転車に、乗れるようになったね!」「おむつを、しないで眠れるようになったね!」人は、「出来る」ということを、あまりにも褒められすぎた。だから、「できる」と「できない」を天秤にかけると、圧倒的に左に傾く。「得る」ことと「失う」ことも。得るたびに、褒められた。「100点取ったね!凄いね!」「給料上がったね、偉いね!」失うことを褒められた記憶はない。「算数のテスト、70点かぁ、30点も失ったね!偉いね!」「今年は不景気で減給か。5万円も失うなんて、偉いね!」本来は、バランスしている両者。「できる」と「できない」「える」と「うしなう」中立でどちらも同じ価値観だけど、人は、あまりにもマーマーに褒められすぎた。片側だけを。過剰に片寄って褒められたそのツケは、晩年に呪いのように襲い掛かる。「出来ていたことが、どんどん出来なくなる」「得ていたものが、どんどん失われて行く」でも、その先にはきっと「優しさ」が待っている。出来ないことが増えるという事は、仲間が増えるという事。得ていたものが失われるという事は、周囲に渡るということ。出来ないことの数だけ、他人が必要になる。何でも1人で出来るなら、世界人口は1人で良い。歩けなくなったら、杖を突くようになったら、街を車椅子で歩いたら。きっと、「助けてくれる人」に出続きをみる

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