3月10日金曜日に那覇空港で乗った飛行機は、いつも通り、「マスクしろ!」だった。翌日、新潟でライブして、スノボして。世界から「隔離された」ようなヘンピな場所にあるホテルで過ごしているうちに、世界はどうやら変わっていたらしい。それに気づいたのが、水曜日の朝。ホテルで朝食の席に案内する人が、「朝食はブッフェ形式になっています。マスクと手袋は必要ありません」耳を疑った。ほんとに、耳を疑った。聞き間違いだと思った。でも、次の人にも同じことを言っている。「必要です」じゃなく「マスクも手袋も必要ありません」と。この2年、朝食でおかわりに行くたびにマスクを席に忘れて立つM氏は、「お客さん、マスクを」「あ!食べてたら忘れてた」の繰り返しコントだったのに、先方の方から勢いよく、「ブッフェでは、マスクと手袋は必要ありません」と全ての人にわざわざ伝えている。きっと、染み付いたクセの「矯正」のためだろう、語気も強く、店員も嬉しいのか?ハキハキと伝えていた。 そして、帰りの新潟空港。何も知らずにカウンターで、「すみません、健康上の理由③の圧迫感で、機内でマスクを外したりします」といつものように告げると、「あ、もうマスクは機内でもしないで大丈夫ですので、申告も必要ありません。ご自由にお過ごしください。」世界は「何となく」変わる。そして、それがいつだったのかを「人間の記憶」は忘れて行く。 そんなの悔しいので、世界が確かに変わった記念に、何か買おうと新潟空港のお土産ショップ。この「旅行中に世界が変わった」のだから、その記念品を。生活に必要にないけど、この銅の湯飲みを買っといた。これを見れば、思い出せる。この旅行を。行きはマスク強制だった世界が旅行中に変わり、帰りにはマスクなしに変わったことを。旅行中に世界が変わった、この新潟の旅を。ちなみに、娘の小学校は「ま続きをみる
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